コンデンサは、抵抗と違い精度が低い部品です。普通精度品では±20%
つまり元々容量がバラついているのでそれ以上に計測できません。計測の精度はこのことを認識し、使用品の実際の精度を調査してから計測することが必要です
例: 18pF 高精度品の場合 精度±5% ※17.1
- 18.9pF までの部品バラつきがあることを意味する
本機能の仕様としての精度は以下の表現になります
精度 |
約部品精度内、例えば部品精度が5%ならそれ以内 |
分解能 |
0.1pF |
範囲 |
0.5pF 〜 100uF |
校正
本機能の使用前提として校正をユーザにして頂きます。手順は詳細に記載してあります。ケーブル、クリップを含んだ校正です
(校正無しで使用すると10%以上誤差が出ますが、承知の場合は校正せずに使用して頂けます)
3個ずつ測定した結果(部品バラつきを見るため)
接触C、放電、影響で多少揺らぎがあるので、数回RUNして中央値を採用
レンジ抵抗 |
部品規格 |
部品1 |
部品2 |
部品3 |
75KΩ
分解能=0.1pF |
1pF(部品精度±10%) |
0.96 p |
1.16 p |
0.86 p |
3pF(部品精度±10%) |
3.18 p |
2.78 p |
2.98 p |
5.6pF(部品精度±5%) |
5.60 p |
5.60 p |
5.83 p |
56KΩ
分解能=0.12pF |
18pF(部品精度±5%) |
17.92 p |
17.66 p |
18.17 p |
56pF(部品精度±5%) |
55.80 p |
56.31 p |
56.06 p |
1000pF(部品精度±20%) |
989.1 p |
994.2 p |
953.2 p |
1KΩ
分解能=14.52pF |
0.1uF(部品精度±20%) |
0.101 u |
0.106 u |
0.104 u |
22uF(部品精度±20%) |
20.9 u |
22.5 u |
22.4 u |
|
|
今測定では1pF以外は全て部品精度内で測定できています(1pFは、分解能の関係で厳しい結果になっています)
補足
こんな表現があります。分解能は1pF、±(5%rdg+5dgt)
。これは、たぶん10pを計測すると5-15p以上のバラつきが出ますだと思いますが、
その表現は如何なのものでしょうか。1pF計測したらどうなるとか表示すべきだと思います
Copyright (c) デルタコア All Rights Reserved.