高感度ストレージオシロ−ADC14bit | |
パーソナルストレージオシロとしては、ADC14bitは稀です(ほとんどは8bit)。
mV測定でお困りのアナログ屋さん用に開発されています。業界最小レベルの低ノイズでもあります
ADC14bitで計測したら、8bitと比べてどうなるかを見てみます
2カーソル間分析 Vpp=193mV 周波数=3.3KHz |
LDSO3のADC14bitで、音データを計測しました
この波形のように変化の上下幅が大きいと分かりやすい結果が出ます(8bitは解像度=256なので、このデータ変化幅はそれを超えています)
サンプリングCLK:1us
電圧Div:25mV
時間Div:25us
上図の赤丸部分を拡大します
電圧Div:12.5mV ※2倍拡大
時間Div:6us ※4倍拡大
ADC14bitなので、拡大すれば、細部の詳細が鮮明になります。
これを、ADC8bitにします(編集機能でできます)
比べると、細部が一目瞭然に粗くなります
青丸部分を見て頂くと、14bitでは曲線なのが、8bitでは直線になっています。つまり解像度最小値なためです
分析windowで2カーソル間のVppが計測されていますが赤矢印、これも少し違っています。8bitでは解像度最小値で4捨5入があるためです
●解像度の割り当ての実際
ADC分解能が8bitだった場合、信号に実際にどの程度割り当てられるかを説明します
上図は、レンジ=±5Vで、3Vの信号を表示した例です
3Vを計測するなら最も解像度を有効にするレンジを使っていることになります。
(±5Vの下のレンジは、±2Vなので、3Vは見れない)
普通のオシロの場合ですが、レンジ=±5Vならそこに8bit解像度の256が割り当てられます
では3V信号には、どれだけ割り当てられるか
256/2=128で、プラス側の割り当て。その128の3/5=77が3V分の割り当てとなります
最も解像度を有効に使っても、信号には、解像度が77しか割り当てられないことになります
※当ロジックアナライザーは、デルタコア社オリジナル開発です。
記載されている各名称、製品名は、各社の商標、または、登録商標です。 |