時スイッチングノイズ測定
同時スイッチングノイズを測定します

【測定信号条件】
CMOS3.3V振幅の37.5MHz信号を分周した7CH信号
測定基板はGNDノイズ対策を弱くしてあるため、同時スイッチングノイズが発生し易くしてあります
実際、基板上、0.9Vの同時スイッチングノイズが発生している。
ロジアナで検出し易いように、VCC電圧設定を、2.0Vにわざと下げる



【標準で測定した時】
図中赤矢印で同時スイッチングノイズが検出されています。
基板上の0.9Vの同時スイッチングノイズに、ロジアナの反応が加算されて、波形として検出されている




【LBH有効で測定した時】
同時スイッチングノイズは検出されていません。
標準に比べて、低く発生が抑えられています。

VCC電圧設定を、更に1.8Vにわざと下げても検出されません。





スイッチングノイズの重要な注意
同時スイッチングノイズは、安価なロジアナにのみ存在するわけではありません。以前に高価なロジアナを使用したこともありますが、私的にはかなり顕著に確認できたことがあります。
当社のロジアナはパーソナル品ではありながら、その存在を意識し、対策を伴ったものを設計しているつもりです。この情報を開示できることは重要なことと考えます。
LBHも同時スイッチングノイズの影響は存在します。
複数の高速信号は同時スイッチングノイズは発生しやすいのが原則です。
ノイズの影響がある場合、以下の工夫をしてみて下さい。
・測定基板のGNDノイズ対策をチェックする
・中間のCHを空ける、信号本数を少なくする
・8CHに付き2個あるGNDクリップを基板の1箇所からとらず、別々のGNDからとってみる(1箇所のGNDに特定のノイズがあるとき効果的です)

●誤トリガーを防ぐ機能として、トリガー設定メニューの中に、”スキューCUT”という項目があります。数nsのノイズはこれを有効にすることで、トリガーが誤ってそのノイズでかかることを防ぐことが可能です。