アイパターンの測定 |
高速外部CLKサンプリングは条件が厳しく、まずターゲットが適しているかを判断する必要があります
当機のオプションLOSCLは100MHz超の広帯域性能があるので、アイパターンを測定できます。以下方法を説明します
このような測定ができます
図中のアイ(赤)は、約4ns。この程度あれば、外部CLKサンプルは可能と判断できます
波形を良く見ると、データに対してCLKが変動しています。トリガーがCLKではなくデータでかけているためです(以降方式を説明していきます)
従ってデータを基準にCLKのジッタがどの程度かを見ることになります
この測定法を説明します
オシロ等価サンプリングできるように固定パターンが発生できるようにする必要があります
1.正論理側をサンプリング
このサンプリングは、セーブしておきます
設定
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主な注意点 ・間隔電圧=0.006 ・回数=3 ※上書きモード ・高周波=150M |
トリガー
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データ側でトリガーをかけます(CLKでは条件移行許容間隔より早いので綺麗にかからないため) 開始保持を有効することで、先頭データ列を見つけています |
2.負論理側をサンプリング
このサンプリングは、セーブしておきます
設定 & トリガー
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3.正論理負と論理側を合成
この作業は手動操作になります
以上のサンプリングで、正論理、負論理、2パターンを作りましたがそれを合成します。この例は、きれいに上下対称になりますが、どこか1bitでも上下対称部があれば合成できます
まず、正論理のファイルをロードします
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起動フォルダに、左のファイルがあるはずです。それをコピーして右のように保存します
次に、負論理のファイルをロードします
先ほどコピーしたファイルをリネームして、右にします
コピー 〜 LM_osc2_003 コピー 〜 LM_osc2_002 コピー 〜 LM_osc2_001 コピー 〜 LM_osc1_003 コピー 〜 LM_osc1_002 コピー 〜 LM_osc1_001 |
LM_osc2_006 LM_osc2_005 LM_osc2_004 LM_osc1_006 LM_osc1_005 LM_osc1_004 |
”コピー 〜 ” をとり、最後の数字に3を足す(今回回数が3ですが、回数が5なら5を足す)
設定
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回数を6に変更 |
これで波形画面に戻ると、合成画面になります(図中の赤表示はありません)
この状態で新たにセーブすればいつでも合成状態で見れます
この合成はいろいろ応用が効くと思います
合成の注意
1.メモリ幅は同じでサンプルする