バースト転送

”バースト転送”にトリガーをかける概念を本ページにて理解下さい
本ページは、
転送速度40MHz(25ns)までを対象に説明
それ以上の速度は、次節 『バースト転送:高速』 を見て下さい

”バースト転送” とは、最近、高速転送のために良く使われます。通信の分野にも ”フレーム転送” という形態の
バースト転送があります。連続データ(データセル)をフレームに同期させて転送する形式です。今回、それを例に実測
します。

上のデータセルは 01h, 02h, 03h が連続しています。この連続条件を満たす最後の 03h でトリガーをかけます。
任意のデータセルでトリガーをかけるには、まず、条件を設定します。

 
  ↓拡大
 
 
連続条件として: 条件1:01h  -> 条件2:02h ->条件3:03
条件RSTを設定: /FRM = 0
  スキューCUTを有効
(バスデータ単独設定時はスキューによる誤トリガーをさけるため)


実際のロジアナ波形
トリガーマークの下を見ると、目的のデータセル中の 01h → 02h → 03h を検出しています。



”条件RST” の効果
もし、”条件RST” で  /FRM = 0 を設定していないと、以下のような、2セルが連続した時、目的のセルでないのにトリガーがかかってしまいます。
”条件RST”があることで、データセル先頭で条件が最初に戻るため、01hを探すところから始められるわけです。

注意点があります。
下のデータセル3は、01h→02h→03h と01h→03h→02h とで、順番が違うのでトリガーはかかりません。
しかし、データセル4は、トリガーはかかります。条件の時間間隔を見ているわけではないので、条件は成立します。
この場合、
条件RST: データセル =
FFh
とすると、データセル4でもトリガーはかからなくなります。

要は、ユニークなデータパタンと条件RSTを如何に結合させてトリガーをかけるかになります。


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